◆カラダをより良く使う術を学んで若返る(*^_^*)◆
息子がまだ小さかった頃のことです。
突然、歩行困難になりそうなほど痛み始めた足~臀部~腰。。発症からの4年間、評判を聞きつけては熱心に病院、治療院巡りをしました。その数20か所以上。
有名なボクサーの腰痛を治したことで知られる先生の治療院にも予約半年待ちで、健康番組に出演されていた整形外科医の先生にも近所の整形外科から紹介状を書いてもらい数カ月の予約待ちを経て、診ていただいたことがあります。
今迄この痛みの改善のために行った整形外科だけでも7か所。大学病院でMRIをとってもらっても、異常は見つかりませんでした。
最後は、家から往復5時間の距離にある歯医者さんに週1で通い、かみ合わせ調整や詰め物の交換までしましたが完治しなかった痛み。。。
整体、鍼灸、カイロ、気功、その他、さまざまな民間治療を受けました。痛みに良いと言われる健康グッズもいろいろ試してみました。けれども、痛みが完全に消えることはありませんでした。
ただ、その4年間を経て、当初の痛みが100%とすると、半分以下にはなっていたこと、また、治療費がかさみ、これ以上お金をかけての治療は難しいと判断したことから、歯科治療を最後に、いったん治療をやめました。
原因不明というのが一番厄介で、辛かった。原因があるはずなのに…みつからない。なんで痛いの???と苦しかった。
そんな生活を続けていたら、気づくと、自慢だった筋力も、体力も、柔軟性もすべて衰え、愕然としました。
考え方を変えました。完治はあきらめよう。痛くないところからでも動かしていこう。
そこから、自分のカラダと真剣に向き合う毎日がはじまりました。人に治してもらうという考え方から自分で治すという考え方へ。
それが今の仕事の原点になっています。
結論から言えば、わたしはあまりにもカラダの仕組みをわかっていませんでした。若いころは、カラダのルール(仕組み、連動性)を知らずに、力技でカラダを動かしていたんです。
その結果、カラダの連動性にシステムエラーが起こり、痛みとなってあらわれた。原因はココにあったのです!!!そのことを教えてくださったのが今の師匠です。
若い頃つけたような筋力はもうありませんが、今は、より機能的にカラダを動かす術を身に着けたことで、当時よりものびやかにしなやかに身体が使えるようになっている感覚があります。
痛みは、現在も完全には治っていませんが、より軽減していくために、自分のカラダと向き合い、カラダの癖を徐々に取り除いていくための努力(コンディショニング)を重ねています。
そのおかげで、今では、それこそ、合氣道の稽古を週4日こなしても、継続できるカラダに戻りました。
この経験を今、仕事に生かしています。私の強みは、単なる理論上の知識の積み上げだけではなく、自分の痛みと向き合った結果得たカラダの知識が実体験としてあるということです。
わたしのお伝えしている体操は、機能的に動くカラダづくりを目的としています。いわば、ヨガやエアロビクスなどよりも前段階のカラダ作りと言えるかもしれません。
逆に言うと、このカラダ作りなしに、カラダを動かし続けると、どんな運動にせよ、わたしのように長引く痛みをかかえてしまう可能性があるということです。
これは何も、運動する人だけに言えることではなく、日常の生活動作についてもいえることです。
ぜひ、いつでもどこでも、まずは、ご自身のカラダに意識を向けることからはじめてみてください。
カラダは使ったように変わります。起きて活動している時間の皆さんの振る舞いが、皆さん自身をつくります。良く使えば良くなり、悪く使えば悪くなります。
立ったり、座ったり、歩いたりという日常の動きの中で、カラダをより良く使う術を学んでいただきたいのです。そのための体操がわたしのお伝えしている体操です。
あのとき、愕然とした、私の筋力、体力、柔軟性の衰え。それでも、きちんと順序良くカラダを整え、程よく鍛えていけば、カラダは蘇ってくることを私は体験しています。
皆さんのカラダもまだまだ蘇り、若返る可能性を秘めています(*^_^*)
※病院や治療院の治療がよくないと言っているのではありません。治したい慢性の痛みがある場合は、治療と運動との両輪で治していくのがいいとわたしは思っています。